1. 学びの楽しさを味わう
日本の伝統的な教育の場では先生が生徒に向かってほぼ一方的に話をするという「一方通行型」が中心ですが、わたしが経験したアメリカ型の教育では対話型が一般的でした。よく「ソクラテス方式」と呼ばれるもので、先生が一方的に話をするのではなく、生徒の質問やコメントを引きだしながら、双方向の対話を促すというものです。この大隅多元塾ではそうしたアメリカ方式を採用し、参加者と一緒になって考え、学ぶことのたのしさを味わえる空間にしたいと思っています。
2. 学ぶことで人生を豊かに
もうこれは言わずもがな、でしょう。学びの楽しさがわかれば、しめたものです。当然、人生が豊かになります。世の中には学ぶに値する事柄がそこらじゅうに散らばっています。特にインターネットが普及した今、世界のどこにいても世界中の情報にアクセスできます。ぜひ、学びの楽しさを体験して、あなたの人生を豊かにしてください。
3. ひとつだけではない「別の見方」を常に意識する
何が正しくて、何が正しくないか。そうした問いに対する答えは、必ずしも一つとは限りません。人によって、立場によって答えはおのずと異なってきます。もちろん、ときには自分が正しいと思ったことを主張し、その主張を曲げないということも大事でしょう。しかし、ひとつの見方、考え方に凝り固まってしまっていては、問題が生じた際にその問題の解決に障害となってしまうことがあります。それをできるだけ避けるためにも、常に「別の見方・視点」を意識しながら、多角的に物事をとらえる訓練をしておくことが大事だと思います。
4. 思考の柔軟性を養う
一つの見方、考え方に凝り固まらないということは、とりもなおさず、柔軟な思考ができるということです。当然、柔軟な思考ができるようになれば、問題が生じたときに、さまざまな角度から多角的に問題を把握し、分析することができるようになるでしょう。それができれば、問題解決の可能性も高まるはずです。
5. 表現力と質問力のアップ
上述したとおり、大隅多元塾の基本は対話を重視するソクラテス方式です。ということはつまり、参加者の積極的な発言を促す場がたくさんあるということです。自分の中でいかに情報を咀嚼し、整理し、そしてそれを踏まえたうえで自分の考えを表明するのか――その訓練の場が用意されているということです。その場を最大限活用して、参加者のみなさんには表現力そして質問力をアップしてもらいたいと思います。